久保田孝さんのインタビューを紹介します。
久保田さんは自ら主宰するフィロマンドリーネンオーケスターを率いて、
自身で確立した演奏法を核に、独自の活動を通じて
日本のマンドリン界発展に寄与してきた方です。
ここに至る歩みを繙きながら、日本のマンドリン事情に迫ります。

フィロマンドリーネンオーケスターの
オフィシャルサイトはこちらです。




○●○ こんにちは、今日は久保田さんと
マンドリンの関係について伺いたくて
時間をとっていただきました。

久保田 ドイツにはこんな雑誌が出ています。
エグマ〜ヨーロッパ・ギターマンドリン・
アソシエーション。というんですが、
そこが出している雑誌です。
3ヶ月か4ヶ月に1回出る雑誌ですけど。

○●○   きれいな雑誌ですね…。

久保田 そこからつい2〜3日前にも最新号が送られてきました。
○●○   ええと、ドイツ語ですね。
あ、ところで先生はドイツ語とロシア語が
堪能なわけですね。
久保田 いや、ロシア語は10個くらいしか知りません。
最初に行ったったときは3言でやってきました(笑)。
ほんとに挨拶しか知らないですね。
○●○   この雑誌に久保田先生も出ているんですか?

久保田 そう、2007年ギリシャで
マンドリンのコンクールがあって、
そのとき審査員で招かれました。
そのときの記事ですね。
ええと、1位がベラルーシの人、2位がドイツ人、
3位がイスラエル人でした。

○●○ なかなか充実した雑誌ですね。
記事は、マンドリン、ギター、
リュートもカバーしている・・・。

久保田 そうですね。エグマはフェスティバルも主催していて、 今度は2010年にドイツでやるそうです。
それにはオーケストラで参加しようと思っています。

じつはこの雑誌に広告も入っている
トレテルというドイツの出版社から
ぼくの舞踊組曲第三番を出そう
ということになりました。

これはこの雑誌に挟まっていたCDの宣伝なんですが、
ここで僕のフィルの演奏を入れてくれています。

CDには去年の演奏が入り
後ろの方には今年のコンクール、コース、セミナー、
フェスティバル〜コンサートの情報が入っています。

CDの告知情報も入れてくれていて、
このCDはドイツの
ヘッセ??というオーケストラのものですが
ここに舞踊組曲2番を収録しています。

○●○   ほんとですか!

久保田 ドイツのオーケストラなんですが、4年くらい前から
定期演奏会に取り上げてくれていて
去年この曲でコンクールに出て2位をもらってるんですよ。

○●○   ほほう!

久保田 で、そのあとにCDを作るからともう1回練習してくれて 演奏を収録してくれた。
その演奏なんですが、トレモロの数とかも楽譜に
書き込んだそのとおりにやってくれているんです。
日本でもなかなかやってくれないのに(笑)。

これです。

ミュンヘンからケルベラーという指揮者を呼んで
指導してもらっているという
意欲的なところです。

○●○   ドイツ語と英語と二カ国語で解説がありますね…

久保田 これはそのあと、2、3日前にきた雑誌です。
この表紙にあるようなミラノ型のマンドリンも
盛んに使われていますね。
そういうところは国から補助金をもらって
やったりしているから
ドイツはほんとうに盛んです。

(続きます。)

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